前に、マンガで「大阪の下町の味、イカ焼き」っていうのを紹介してて、それがすんごくおいしそうだったので、口が卑しい私はそれを読んでからずっと、食べてみたいと思っていた。
そんで、市内に「イカ焼き」ののぼりをあげてる屋台(ってか車が屋台になってる感じの店)が来るようになったので、「これはもしかすると、あの、マンガで紹介されてたイカ焼きなのか?」と、ずっと気になっていた。
だけども、車を停めるところがなさそうなのでなんとなく行かずにいた。
でも今日は一念発起して歩いていってみた。(っても1kmぐらいなんすけどね。このためだけに歩くのはちょっと面倒な距離なもんで。)
マンガで見たのは、小麦粉を水で溶いて、切ったイカをまぜたものを、鉄板ではさんで焼いたものだったんだけど、普通イカ焼きっていうと、海や祭りの屋台とかにある、丸ごとのイカ焼きだと思うので、「どっちなんだろー、せっかく歩いてきたのに、丸ごとのほうだったらやだなあ」と不安に思いつつ見にいって、小麦粉のほうだったので、心の中でガッツポーズをしつつメニュー(手書き)を見る。
そんで、注文しようと思ったら、メニューには「トッピング表」がずらり。
「あれえ、イカ焼きってのは、イカと小麦粉とソースの素朴な味を楽しむものじゃなかったんかなあ」と思いつつ「一番プレーンなのがいいんですけど……」と言うと「プレーンなのはイカ玉」と言われたので「じゃあイカ玉1つください」と頼むと、店の人が「でもそんなの誰も頼まないよ」とボソッ。
え?
「ボリュームがないから。食った気がしないんだよ」
えー?
なんか、感じ悪いんですけど……。でも、頭の回転が悪いのでなんで感じ悪いと思うんだかわからないままメニューを見ていたら「イカ玉」の横に「頼まないほうがいいよ!」の貼り紙。さらに下に「中身が少ないのでボリュームがないです」の貼り紙。
「うわあほんとだ、頼まないほうがいいって書いてある!」とびっくりして言ったら
「うん、だから誰も頼まない。頼む人はめずらしいよ、ほんと」
イカ焼きの看板出してるんだったら、プレーンで勝負するもんなんじゃないのかなあ、なんか店としてまちがってる気がするんだけどなあ、と思うんだが、その時はやはり「なんか感じが悪いんだけどなんで感じが悪いのかわからない」状態なので何も言えず。
さらに「京風の生地」「ソースは大阪から直送」という貼り紙を見て「大阪風なのか京都風なのかはっきりしないなあ」と思っていると、「マヨネーズ入れる?」と聞かれたので「あ、はい」と言うと
「これも断った人いないんだよね。マヨネーズいらないって人はいない。100人にひとりぐらいかな」
……。
なんか、やっぱり感じ悪いんですけど……。それ、なんすか? ギャグのつもりなんすか?
なんだかなあ、こぎたない格好して頭ボサボサで、ボロ傘さしていったから、なめられたのかなあとも思うんだけど、それにしても感じ悪いよね? 気のせいじゃないよね?
なんつーか、そば屋に行って、かけそば頼んだら「かけそばなんて頼む人いないよ」って言われたような。
「そば湯いりますか」って聞かれたから「はい」って言ったら、「『そば湯いりません』って言う人いないんだよね」って言われたような。そば屋に行ってソバ頼んで何が悪いんだよ! っていうか。
ああそう考えるとすげえ失礼な気がする。ムキー!
まあでも一番悲しいのは、家に帰ってから「やっぱあれは失礼だった気がする」と思う私の頭の悪さだ。しくしく。
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