オネスティさんありがとう
きのうの夕方、オネスティという、スーパーというか大きい八百屋さんというかそういうお店から電話があったので、何かと思ったら、昼間買い物行った時に
財布を忘れていた。
財布の中に、原稿を届けた時の宅急便の控えが入っていたので、それを見て電話をしてくれたそうだ。
どこにあったかというと、「買い物した商品を袋に入れる時の台(サッカー台っていうの?)の上」だそうだ。
私は、買った商品は袋に詰めて大事に持って帰ったのに、財布は忘れてきたらしい。
しかも、電話があるまで、財布がないということにもまったく気付いていなかった。
まぬけすぎる。
免許証もクレジットカードもパチンコ店の会員カードもとんかつ屋の100円引き券もみんな入ってる財布だったので、今から思うと恐怖でおののいてしまうのだが、誰にも盗まれずにお店のひとが取っといてくれたなんて、本当に運が良かったと思う。
で、そのお店にあわてて引き取りにいって、なにかお礼を、と思ったんだけど、「お礼はいいです、また来て買ってってください」と言ってくれて、「お金なんかお礼によこすんだったら、財布返しませんよ」と笑ってくれた。なんていいひとだ。
実はこの八百屋さんは、「とっても偉い八百屋さん」なので、いつか「どこが偉いか」を発表しようと思っていたんだけども、きのう、そういうわけで恩を受けてしまったので「恩をうけたから書く」ように思われそうで書きにくくなってしまった。私のバカバカ。
でもついでだから書く。どこが偉いかというと「心がけが偉い」のだ。
この店、私が子供の時から「安い店」という評判はあったけども、それは単に大規模で仕入れてるから(チェーン店になってて4軒あったから)だと思っていたけど、そうじゃなくて、「創業主の意向」だったらしい。
創業主のおじいちゃんは、戦争に行った時に、友達が目の前で死んでいくのを見て、「生きていられるだけでありがたいことだ」と思ったそうだ。だから「自分が生きているのはただ運が良かっただけ、生あることに感謝して、死ぬまで奉仕につとめよう」と思って、利益とかを考えずに安い値段で商売してたそうだ。
でも「安いからお客がくる→店舗拡大」で利益はあがってたと思うんだけども、自分ではなにひとつぜいたくせず、小さい家でつつましく暮らし、数年前に何千万だかの戦没者慰霊碑を立てて、さらに何千万も国に寄付したそうだ。偉すぎてめまいがする。
寄付した店主もえらいけど、今お店で働いてるのはその創業主の子供たちで、本来なら自分たちが相続できるお金なのに、寄付することに同意したんだろうなあと思うと、みんな偉いなあと思う。
そしてそういう偉いご家族の一人に財布を拾ってもらった私。バカすぎてめまいがする。しくしく。
本当にご面倒かけてすみません。ありがとうございました。また行くのでよろしくです。
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