2006年9月16日 (土)

マンガのチカラ

このあいだ、あるマンガ家のかたにサインをお願いして、その 色紙の絵のすばらしさに、癒されて涙が出て、「マンガって すごい力があるんだ」と思いました。

サインをお願いしたのは、「とってもとってもそのマンガが 大好きだった人、でも若くして亡くなってしまった人」に、 供養として贈りたい、仏壇に供えてあげたい、という理由でした。

私はそのマンガ家さんとは面識がなかったので、編集のかたに 仲介をお願いして送ってもらいました。そして届いたサインには、 きれいなカラーの絵がついていたんです。

亡くなったかたが大好きだったキャラが、真正面を向いて にっこり笑って、手を大きく広げて迎えてくれてるような 絵でした。

私はもう、その絵を見て、「ああ、こんなふうに、大好きな女の子に迎えてもらえたら寂しくないね、よかったね」と思えて、 泣けて泣けてどうしようもありませんでした。

サインをお願いしたマンガは、いわゆるファミリー向けの ほのぼのマンガで、爆笑するよりはくすっと笑っちゃうような、 絶対に人を不快にさせないようなマンガです。

私自身は、「ある程度毒がないと、爆笑させることはできない、 ぬるま湯みたいなギャグじゃあ物足りない」という気持ちが あったんですが、この色紙を見て「人を不快にさせない、暖かい、 優しいマンガの素晴らしさ」を、あらためて思い知りました。

私にはとてもこんなすばらしい絵は描けないけれども、誰かを 元気づけたり、慰めたり励ましたりできる職業はすばらしい、 と思いました。もしも、私のマンガで、誰かが、笑ったり元気に なったり、プラスの方向に向かってくれたら、本当に嬉しいと 思います。

と、ここまでなら、いい話だと思うんですが、私はあんましいい人じゃないので、あんましよくない続きがあるのです。 私はこの色紙を見せてもらって、感動すると同時に、


「私も、こんな色紙を供えてほしい……」

と思ってしまったんです。すぐ人をうらやむ性格なもんで。

私が死んだ時にも、いい男の絵を供えてもらいたーい。棺桶にも 入れてほしい〜〜〜。そしたらあの世でハーレムかも〜〜。 うへうへ、誰か描いてくれる先生いないかなあ、頼めば描いて くれるんじゃないかなあ、今のうちに頼んでおこうかなあ……

いや待て、私が行くのは地獄かもしれないじゃないか。地獄で そんないい男ぞろぞろ連れてきてたら、同じ地獄にいる女の 目の敵になって、それでなくても辛い地獄で、イジメにまで あいそうな気がする。だったら「くもの糸」とか「天国への 偽造パスポート」とか「きんとうん」とか、なんか「地獄から 脱出できそうなアイテム」のほうがいいんじゃないだろうか。

ああでも、私は利己的だから、きっとクモの糸に私以外の人が ぶらさがったら「これはわしんじゃあ、離せ(゚Д゚)ゴルァ!」 って叫んでだいなしになりそうだしなあ。

だったらもう、「うれしい差し入れ」がいちばん無難な気がする。 私の大好物の絵を供えてもらうのだ。そうしよう。

私が一番もらってうれしい食べ物ってなにかなあ。肉かなあ。 でも、マンガ家さんに肉の絵をお願いするっていうのも……あ!

あああああああああ!
あれだ!
マンガの肉だ!

マンガの肉の絵を供えてもらえば、あの世で、あの、幻の、 誰もが一度は憧れたであろうマンガの肉を、食べることができる かもしれないー! これよこれだわ! マンガの肉ー! 
マンガの肉よおおおおおお!

というわけで、これを見ているマンガ家のみなさん、ぜひ、 私へのお供えは、マンガの肉をお願いします。わくわくー。
なんか楽しみー! ひゃっほう!

でも、こんなことを考えてうかれている私は、知り合いの 誰よりも長生きしそうで心配です。

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